患者祭

2013.07.12

ふなです。

今日晩飯食ったあと、ナースが病室に来た。
「食堂に来てくださいよ!すごくムーディーな気持ちになれますよ!」
言うて、
「さあ!さあ!」
みたいに急かすので、しぶしぶ向かうと、消灯された薄暗い食堂に、老いた患者が3人程立って窓の外を眺めている。

異様な光景。
ゾンビが出そう。

「窓の外見てくださいよ!」
と言われ外を見ると、巌流島をバックに一隻の韓国行きの船が、灯りを点けて航行している。

「こうやって綺麗な景色を見るのもいいでしょ?ここにいると気持ちが詰まってくるから時々患者さんを誘ってるんですよ」
ナース曰く、そういうことで、患者たちも、きれいじゃーとか、巌流島に出るネズミはすぐパンを食うとか意味わからん話で談笑していた。

正直、外がまだ明るかったのでそんなに綺麗ではなかったが、ナースのその心使いが嬉しかった。

部屋に帰る途中、食堂に超スローで向かうエンポリオ少年とすれ違った。
ナースが、
「古閑くーん!もう船行っちゃったよ!」
と声をかけると、無言で部屋へ引き返して行った。

すごくムーディーな気持ちになった。